前略

 突然のEメール送信、失礼の段、お許し願います。

 この度、ミャンマー高僧監修によるパーリ語仏典『ダンマパダ』(法句経)アップグレード版全一巻を刊行致しました。我が国初の本格的な上座部仏教入門書でありま す。

 ”仏典最古の聖句集を軸にして、深遠なる仏陀の教えに触れながら、自ら生老病死の問題を考え、自己探求の人間学の書として読む”

監修者はビルマ政府仏教会から派遣された「ミャンマーの瞑想」邦訳者のウ.ヴィッジャーナンダ大長老であります。

本書は、詩偈の邦訳・パーリ原文・詩偈の英訳・詩偈の背景となった因縁物語・語句の註釈・付録(1)(2)・索引と続き、いろいろな角度から楽しめるように編集されております。特に、既刊「ダンマパダ」五分冊の読者にとって待望の全一巻であります。

何故ならば、付録編は五分冊の読者諸氏からのいろいろな質問に答えた内容を中心にアビダンマ的に説かれているからであります。

付録(1)では、因縁物語の中にでてくる禅定作用・聖道作用・滅尽定作用・涅槃・色法など仏教を正しく理解する上での基本的な事柄が別に詳しく説かれております。瞑想修行されている方々にとっても必読書であります。

又付録(2)では、現在ミャンマーで実施されている「沙弥用パーリ語仏典検定試験」の問題と正解、「生と死と脳死に関する問答」などがあり、今日的な問題も取り上げながら深遠なる仏陀の教えに触れております。

くわしい内容については下記のHPの中で紹介されております。

刊行されてまだ2ケ月しか経っておりませんが、すでに大谷大學・龍谷大學・大正大學・東洋大學・花園大學などの先生方からも好評を得ております。宜しく御検討お願い申し上げます


スリランカの店ウイラ

URL http://member.nifty.ne.jp/metta/

『ダンマパダ』は、仏典の中ではもちろんのこと、世界の宗教文学のうちでも、もっともすぐれたものの一つだと思います。『ダンマパダ』が多くの日本人に愛読されるようになることを期待します。

「かれはわれをののしった。かれはわれを害した。かれはわれにうち勝った。かれはわれから強奪した。」という思いを抱く人には、怨みはついに息(や)むことがない。

「かれは、われをののしった。かれは、われを害した。かれは、われにうち勝った。かれは、われから強奪した。」という思いを抱かない人には、ついに怨みが息(や)む。

実に、この世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。怨みを捨ててこそ息(や)む。これは永遠の真理である。

(ダンマパダ、3〜5)