佐倉様
「聖書の間違い」よりも内容が創造的で面白いのということもあり、その他のコーナーはプリントアウトして少しずつですが拝読中です。私は、以前、クリスチャンと書きましたが、なりたてのキリスト教徒であり、どちらかといえば他の思想や宗教に馴染んできた期間の方が長く、特に仏教やインドの思想については中学生の頃から惹かれるものがあって「般若心経」や「ヴェーダ」等を読むなどして来ました。このこともあって、「仏教について」は、「無我の思想について」「空の思想について」、どちらも楽しく読ませて頂きました。
佐倉さんの「無我の思想について」「空の思想について」に惹かれている理由は、もう一つあります。それは、私に8年前起こった内的世界の大変動が関係しています。私にとって私自身を含めて世界は見えているだけで存在しているという感覚がありません。 言い換えると実体があるという感じがないといったらよいでしょうか。この感じが何であるのかは、考察を繰り返し適切な表現を探している最中なのですが、佐倉さんが書かれていることを通して受け取った仏教の世界は、私が生きている世界と通じるものがあるように感じられるからです。
佐倉さんの仏教についてのエッセイですが、具体例や引用が豊富で丁寧に順を追って思考を進められているのでわかりやすいです。感情的にならず冷静に片寄らずに書かれていると感じました。
空の思想の第3章、般若経ということですが、こちらを是非読んでみたいです。般若心経のことを書かれる御予定なのでしょうか。
佐倉さんのエッセイの愛読者(ファン)になってしまいました。
日本時間 1999年2月17日 23:34 池田政信
メールアドレス:masa970503@pop13.odn.ne.jp
ホームページ:www1.odn.ne.jp/‾cak69050/
興味をもっていただいて光栄です。般若心経はいまのところ「未定」です。曽我逸郎さんの「あたりまえのことを方便とする般若経」をお勧めします。仏教やお経の解説書は日本には沢山ありますが、お経そのものを書いた人は、もしかしたら、いままでなかったのではないでしょうか。これは日本人が作った最初のお経かもしれません。